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 「産業と環境」誌他
  2004 シックハウス特集
  2005 室内環境特集

 室内環境学会
 シックハウスコミュニティーの会
 生活環境促進研究会
 
シックハウス

 シックハウス対策は感応症状との闘い
                  
 改正建基法施行のその後

 4大大気汚染物質のひとつとしてVOC規制強化も進む中で、
 改正建築基準法施行から2年が経過した現状について考えてみたい。
 シックハウス問題に対し急ぎすぎた感は有るものの解決の第一歩として
 評価される法改正でもあり、住まいに潜む健康被害の認識度が高まり
 「安全で、より良き住まいとは?」を問い直すきっかけにと期待した。
 確かに施行後に一部発表されたホルムアルデヒド他VOC放散濃度も
 統計的低下がみられ、
関係各位のご努力には敬意を表するが、
 勇躍規制の枠を見直す方向性の動きは時期尚早ではないだろうか。
 端的な効果評価か、直面した現実問題の為には追加規制時期の再検討も
 やむなきとも感じられるが如何であろう。

 列記する事柄は未だ現存する誤認識と残念な見識の一例である。

  ■       F☆☆☆☆でVOC対策は万全で心配ない
  ■       指針値を超えていなければ安全
  ■       指針値を守れば症状は出ない
  ■       指針値オーバーも換気対策で指針値クリア可能
  ■       設計段階で対策は出来ているので安心
  ■       測定する事で対策の指導は満足する
  ■       MSDSの有無で瑕疵回避も可能
  ■       自然系素材なら何でも安心

 室内環境保全の原点

 そもそもシックハウスが世に問われだし改正建基法の施行に及んだのは
 感応症状に苦しんでおられた方々の
 顕在化と、将来の社会問題化を危惧した専門家の方々の声である。
 病理学的解明と療法が確立し得ない状況下で、
 感応症状というアナログ領域に取り急ぎ指針値を基にした、
 デジタル規制指標で臨んだ室内環境保全のための
 初処方箋であった。メーカー・建設会社・測定分析・各行政機関の
 室内環境意識高揚には繋がったが、
 その多くはデジタル的満足度達成に偏っており、
 残念ながら感応症状回避を目指した更なる対処領域まで
 達しているとは言えない。
さらに、化学物質の放散濃度の
 監理保全に関し法は有効に連携したのか、
 影響度合いさらに運用上の問題点等々まだまだ検証の余地は多い。
 疑問の一端を列記する。
 
          建築完了時期の捉え方と測定評価は何時するのが適切か
          指針値遵守に関し責任の所在が不明確
          有効な測定法が指導元で異なる
          家具・改装等による影響も大きいが、どの様に評価していくのか
          省庁及び自治体指導も格差(例:国土交通省と文部科学省)

 当然の室内環境汚染予防策と真に望まれる室内環境汚染改善対策

 室内環境汚染対策研究に専念し約5年が経過する。
  初期は化学物質放散低減化対策と濃度測定分析が主であったが、
 近年はカビ
(真菌)の調査及び対策要望が
 急激に増えVOC相談を上まっている。
 現認されるカビは勿論のこと室内浮遊胞子
()がアレルゲンとなり
 化学物質による感応症状と同様にアレルギー反応を引き起こしている。
 勿論これもシックハウスのひとつである。
 気密性・断熱性の向上及び新建材の多様化により真菌類にとっても
 栄養源と生育環境は好ましいとも言える。
 まさしく室内のVOC問題と同様に技術進化と利便性追求による
 副産物である。

 VOC対策・カビ対策ともクレームに端を発した作り手側からの
 SOS発信が主で、指針値・浮遊菌数等の
 数値的クリア達成を目的とする相談が多い。
 しかし、感応症状を訴えるケースでは限りなく評価指標となる
 領域以下が求められる。改善評価は当事者の感応値であり時間を
 要する事も多く多極的改善策で臨む事となる。
 室内環境汚染対策
の難しさがここにある。「一般的に安全であろう」
 とされる領域を目指す事は必要不可欠な予防策ではあるが、
 真に改善対策を求めている方々も少なからず現存し、
 再発症の不安を抱きながら生活されている事を私たちは知るべきだ。

 室内環境汚染対策新技術と旧来建築文化の融合

 工業技術進歩に伴う副産物としての環境汚染問題を制するための
 技術開発も盛んであるが、
 当社は独自路線を歩みつつ新たなる試みも始めている。

 室内環境改善対策技術と旧来日本建築文化とのコラボレーションである。
 近年、顕在化してきた室内環境汚染による感応症状は食文化他の
 変遷による所も影響しているとも思われるが、
 建築文化及びライフスタイルの変貌に端を発していることは事実である。

 旧来の建築文化に全て回帰する事は低コスト追求及び
 専門技術者不足の現代では無理であり、
 簡便性を求め改良を加え予期せぬ不具合に繋がったりもする。
 自然素材内装材として広がりをみせる珪藻土もそのひとつであるが、
 その目的から注目に値するのが漆喰である。
 環境改善維持性能に関しては素材特性及び歴史が証明している。
 石灰商品では老舗の滑~野は簡便性と化学物質系混入ゼロを両立する
 ローコスト塗料型漆喰を開発した。
 室内環境汚染の予防策及び改善対策の両立に寄与する待望の建材である。
                (塗布型漆喰 カシヌール)リンク
 当社技術との併用により更に良質な室内環境保全に
 寄与出来れば幸いである。

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